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2020年5月28日(木)

ノーモア・ヒバクシャ訴訟

大阪高裁も訴え棄却

 原爆症の認定申請を国に却下された神戸市の男性が「前立腺がんの原因は原爆だと認めてほしい」と却下処分取り消しを求めたノーモア・ヒバクシャ訴訟の控訴審判決が27日、大阪高裁であり、田中敦裁判長は訴えを棄却しました。

 男性は苑田朔爾(そのだ・さくじ)さん(78)。判決は、当時3歳だった苑田さんの記憶では被爆時の生活状況の詳細が不明などとして訴えを棄却しました。原爆の爆心地から4キロの自宅で被爆した苑田さんは6日後の1945年8月15日に家族で爆心地付近を通過し、爆心から0・5キロの浦上川で水浴びしました。以後、全身の倦怠(けんたい)感や熱病などに苦しみ、2011年には前立腺がんが見つかり全摘手術を受けました。

 ところが原爆症の認定申請を国は却下。却下処分取り消しを求めた一審でも苑田さんの訴えは棄却されました。


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