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2020年5月25日(月)

コロナ禍 女性労働者の失業3100万人

世界のGDPは108兆円損失

米金融大手予測

 米金融大手のシティグループはこのほど発表した新たな研究で、新型コロナウイルスの流行で女性労働者の失業は3100万人に達し、世界の国内総生産(GDP)の損失は1兆ドル(108兆円)となる可能性があると予測しました。

 発表によると、世界で不安定な地位にあり失職に直面する可能性がある労働者4400万人のうち、女性は3100万人で、男性の1300万人を大きく上回るとしました。この予測には中国は含まれておらず、実際にはさらに多い可能性もあります。また、この3100万人が失業すれば、世界の実質GDPは1兆ドル失われると予測しています。

 また同研究は、「女性労働者は、コロナウイルスによる経済停滞の影響が最も大きい部門に分散しているために、失業に陥る可能性がより大きい」と指摘しています。

 各国政府の政策担当者に対して、▽有給休暇や柔軟な働き方などの雇用者による取り組みの奨励▽補助金を受けた公的・民間の保育の選択肢▽正規雇用でない労働者への失業保険の提供▽中小企業への金融支援、影響を受けた労働者への直接現金支払い▽立ち退きの中断、ローン返済や光熱費の支払いの繰り延べ―などを提言しています。


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