2020年5月25日(月)
営業守り希望つなごう
札幌 業種超え経営者が交流
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鈴木直道知事が先駆け、政府が「緊急事態」を宣言して以来3カ月自粛要請が続いている北海道。“自粛と補償はセットで”と訴え続けた経営者が24日、深刻な実態を出し合い、みんなで営業を守り、希望をつなごうと意見交換会を札幌市で開きました。
呼びかけたのは、ミュージシャン有志でつくる「セイブリルサウンズ」。老舗ホテルの廃業や「コロナ関連」解雇600人と深刻さが増す中、会場のライブハウスには、飲食、バー、スポーツジム、理美容など多業種の経営者が駆け付け、思いをぶつけました。
1月末に開業したばかりというゲストハウスのオーストラリア人経営者。「雪まつり期間中は満室だったが、3、4月はゼロ。5月は1組。夏の予約もオリンピック延期でキャンセルになるだろう」と真剣な表情です。
喫茶店経営の男性は「席を半分にしてほそぼそと営業中。長引くだろうから生活は大変になる」。美容院の男性は「お客第一でやってきた。常連客が減り、3月から売り上げは4割減で給付の対象外。5月はもっと厳しい」と不安を隠しません。
発起人の戸沢淳さんは「あらゆる業種で事業が維持できるよう国や道に支援追加を求めたい」と語りました。