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2020年5月17日(日)

なんだっけ

PFOS・PFOAって?

写真

(写真)普天間基地から流れ出す泡消火剤=4月10日、沖縄県宜野湾市(市民提供)

 Q 米軍基地周辺で汚染が問題になっているPFOS・PFOA(ピーフォス・ピーフォア)って何?

 A 有毒で残留性の高い有機フッ素化合物PFASに属し、わずかな量であっても、がんや低体重出産などの重大な健康被害を引き起こすといわれています。

 両物質は、米軍が使用する泡消火剤に含まれており、消火訓練や格納庫内の消火システムの誤操作などで放出された泡消火剤が基地外に漏出する事故がたびたび起こっています。

 Q 私たちにどのように影響するの?

 A これまでに、沖縄県の嘉手納基地周辺の河川を水源とする北谷(ちゃたん)浄水場や、都内の横田基地近くの井戸から、高濃度のPFOS・PFOAが検出され、周辺の住民は飲料水の汚染で命や健康が脅かされています。厚生労働省は、国内の飲料水における両物質の目標値を定めていますが、その値が高すぎるとして、多くの専門家が見直すべきだと主張しています。

 Q 日本政府の対応は?

 A 4月10日に普天間基地(沖縄県宜野湾市)から基地外に大量の泡消火剤が流出した事故を受け、防衛省、県、市などによる立ち入り調査が初めて行われました。これまで蓄積されてきた地下水や土壌の汚染を明らかにする必要があります。

 また、日米地位協定の下では、返還時に原状回復し補償する義務は米軍にはありません。汚染除去費用を支払わせるなどして、米軍にしっかり責任を迫るべきです。

 (2020・5・17)


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