2020年5月16日(土)
うれしくて おいしくて 学童クラブへ無償弁当
札幌 飲食店有志が提供
「お弁当を届けにまいりました」。明るい声が聞こえると、待ちわびていた子どもたちが急いで玄関へ。はじけるような笑顔で「ありがとう」―。札幌市で15日、レストランや料亭を営む飲食店が協力し合って「コロナ禍での子育て世帯を支えたい」と無償の昼食提供が始まりました。
実施したのは「こころの公園制作委員会」です。市も補助をし、学校休業中のもとで、開設している市内34の学童クラブ(民間児童育成会)へ週1回、配達します。この日は7施設に届けました。
「保護者から『とても助かる』と喜ばれ、支えてもらったことで私たちも励みになっています」と同市白石区の学童クラブ「チャランケ」指導員。指導員が昼食を準備したこともありましたが、そのための人員配置や衛生管理が必要となり、すでに2カ月以上の休業要請に指導員と保護者ともに負担が増しています。
自身も“学童育ち”という配送スタッフは「コロナの影響のしわ寄せが子どもにきています。僕らには弁当をつくることしかできませんが、困っている子の助けになりたい」と語り、弁当を一人ひとりに手渡しました。学童を休んでいる仲間の家にも届けた子どもたちは「おいしい、おいしい」と言って、弁当を頬張っていました。
長男が通っている畠山和也さん(日本共産党前衆院議員)が駆けつけ、交流しました。