2020年5月16日(土)
天をも恐れぬ所業
検察法採決提案 穀田国対委員長が批判
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は15日、国会内での記者会見で、与党が同日の衆院内閣委員会での検察庁法改定案の採決を提案したことについて問われ、同案は「本質的には三権分立を踏みにじり、法治主義を後退させるという問題がある」と指摘し、「これだけ国民の衆目を集めている法案を、たかだか5時間程度で採決しようと提案すること自体、天をも恐れぬ所業だ」と厳しく批判しました。
穀田氏は「SNS上で1000万を超える声が上がり、検事総長経験者ら有志が提出した意見書の意味は極めて大きい」と指摘。同意見書が思想家ジョン・ロックの「法の終わるところ暴政が始まる」との言葉を引用していることなどを紹介し、「民主主義に対する危機感を多くの方々が共有している。だから真剣な議論がさらに必要だ。さらなる審議を行うことが最低限、国会の役割であり、そのことを自任する方々なら与野党を問わず議論をきちんと尽くすべきだ」と強調しました。
そのうえで、「与党は(議席の)数字の上では武田良太国家公務員担当相の不信任案を否決してくるだろうが、国民の声は否決できない。日本の民主主義を考えれば、与野党の枠を超えてこの問題に真摯(しんし)に向き合う必要がある」と述べました。