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2020年4月29日(水)

学生へ給付金など次々

100超大学での署名運動受けて

 新型コロナウイルスの影響で学生に経済的困難が広がるもと、大学に学費減額など経済的支援を求めるネット署名が全国100大学以上に広がっています。各地の取り組みを受け、大学が学生に給付金を出すなど、支援の動きが次々と生まれています。

 芝浦工業大(東京都港区)は全学生8700人に一律6万円を給付。明治学院大(同)は全学生1万2000人に、神奈川大(横浜市)は全学生1万7000人に、それぞれ5万円を給付します。

 東北大(仙台市)は、生活が困窮している学生への給付金支給を決定。金額は申請状況を見て決めます。

 早稲田大(東京都新宿区)は5億円の予算を設け、経済的支援が必要な学生に10万円を給付します。給付対象外の学生にも、5月から始まるオンライン授業に必要な機器を貸し出すなど、支援策を講じます。

 学生への支援を求める署名をネットで約200人から集めた、早稲田大の男子学生(20)はいいます。

 「アルバイト収入が減って退学を考えざるをえないといった状況が学生の間に広がっており、何とかしたいと署名に取り組みました。大きな成果が得られ、やって良かった」

 世論が広がるなか、獨協大(埼玉県草加市)は全学生に一律10万円を給付。桐朋学園(東京都調布市)は大学・高校の音楽部門の全学生に対し授業料を一律10万円減免します。富山大(富山市)は低収入世帯の学生に5万円を給付します。

 各地の学生たちは、連携して「一律学費半減を求めるアクション」を立ち上げ、国による一律学費半減や大学への予算措置を求めてネット署名を進めています。署名数はすでに9000人を超えており(28日夕時点)、近く安倍首相に届けます。


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