2020年4月26日(日)
観光客激減、閉店も
北海道小樽 畠山氏が実態聞く
北海道の鈴木直道知事が先鞭(せんべん)をつけ、安倍政権が出した「緊急事態宣言」で、観光客がまったく来なくなった小樽市。日本共産党の畠山和也前衆院議員は23日、商工会議所や商店街、市場を訪れ、深刻な実態と要望を聞きました。
主要産業が観光の同市は1月以降、海外の観光客ばかりか、国内の客が激減。「観光の落ち込みによる影響は全業種に及ぶ」と小樽商工会議所の山﨑範夫専務理事。「コロナが収束するまでに廃業する事業者も出てくる」と頭を抱えます。
3月からの政策金融公庫への融資申し込みが401件にのぼり、281件で融資が決定しても、いまだ実行されていないと告発した山﨑氏は「公庫へ相談が殺到しているなら、民間金融機関の力も必要です」と強調。畠山氏は「国が思い切った休業補償を実行すべきです」と話しました。
「観光客が来なくなり、売り上げは95%減」と昆布専門店「利尻屋みのや」の簑谷和臣社長。「閉店や従業員を解雇するところも出ている。人件費の支援があれば解雇しないで済む」と訴えます。
畠山氏は「スピードが問われています。国が責任を持って補償するよう一緒に改善させていきましょう」と表明。菊地葉子道議、小貫元、高野さくら両市議が同行しました。