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2020年4月24日(金)

感染者ゼロの岩手でも影響

売り上げ減少 先行き不安…

 新型コロナウイルスの感染者数がゼロの岩手県でも営業への影響が広がっています。三陸地方で食品製造業を家族で営む男性(29)は、「みなさん、最初の感染者にならないよう、ものすごく気をつけています」といいます。(栗田敏夫)


 取引先への納品や、出張イベント販売、ネット通販が経営の柱です。特に東京、名古屋、盛岡などの百貨店やスーパーなどで開くイベント販売が感染拡大の影響で次々に中止になりました。出品していた東京にある岩手県のアンテナショップも休館になりました。

 イベント販売は、年間の売り上げの4分の1程度を占めるといいます。「イベント中止も打撃ですが、イベントを通じてうちの商品を知り、ネットでお買い物していただけるようになるお客さんや、新規の顧客開拓ができなくなったのもつらいです」と話します。

 月1回の製造場での直売を知らせる新聞への折り込みチラシをやめました。「感染拡大を防ぐために自粛も仕方ありません。営業補償の話があれば利用したい」と男性。

 東日本大震災では、自宅が津波で全壊したものの、製造場は津波を免れました。「震災では、全国の支援があり、立ち直れました。今回のコロナ災害は、日本中、世界中が被災者。みんながいっせいに立ち直れるといいのですが」


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