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2020年4月23日(木)

大学生活の困難次つぎ

コロナ感染拡大 FREEが調査

 「高等教育無償化プロジェクトFREE」が22日に発表した新型コロナウイルスの感染拡大の大学生活への影響調査(中間報告)では、生活や学習に深刻な影響を与えていることが改めて明らかになりました。

 調査は119校の514人が回答。

 親などの収入が「減った」が36・4%にのぼり、「なくなった」も3・3%でした。

 自身のアルバイト収入について、「減った」が37・4%、「ゼロになった」が23・0%。「変わらない」は32・7%にとどまりました。

 収入減で学校をやめようと考える人は、「少し」「大いに」をあわせると7・8%で、13人に1人が検討していることが分かりました。

 各校で広がるオンライン授業は89・1%が「行われる」と回答。「困ること」(複数回答)では、「情報が少ない」(55・4%)「落ち着いて受講できる環境がない」(33・9%)との回答が多く、「パソコンがない」(3・1%)などそもそも受講できる環境がないとの声もありました。

 自由記述欄にも切実な声が寄せられています。経済状況については「3月時点でシフトが減らされ収入が激減していたが、緊急事態宣言を受けてアルバイト先が休業した。休業補償が受けられず、このままでは学費が足りなくなる」などの実態が語られました。

 学習について「教育学部で卒業要件にあたる介護実習を今年受ける予定だが、今後どうなるかわからない」との声も。「バイトがなくなり、学費に困る学生がいる現状をきちんと受け止め、これを機に学費の値下げに取り組むべきだ」と国に対応を求める意見も相次ぎました。


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