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2020年4月17日(金)

住民の権利保護ない

スーパーシティ法案可決 共産党が反対

清水氏が討論

写真

(写真)討論に立つ清水忠史議員=16日、衆院本会議

 人工知能(AI)やビッグデータなど最先端の技術を用いた事業を特例的な規制緩和で導入する「スーパーシティ」の実現に向けた法案(国家戦略特区法改定案)が16日、衆院本会議で採決され、自民、公明、維新など賛成多数で可決され、参院に送付されました。日本共産党と、立憲民主党などの共同会派は反対しました。

 日本共産党の清水忠史議員は討論で「スーパーシティ構想の最大の問題は、住民の権利や個人のプライバシー保護がないがしろにされることだ」と指摘しました。

 清水氏は、同構想で先行するカナダのトロント市では、道路などに設置したセンサーで人・モノの動きを把握し、ビッグデータとして活用する計画を進めていましたが、個人情報を収集されることに住民の不安や批判が高まり混乱したことを紹介。事業計画立案の前提である住民合意の方法が明確に定められていないことをあげ、住民合意なしに強引に進められかねない危険があることも強調しました。清水氏は、車の自動運転やドローンによる配送の実証実験をするための「地域限定型サンドボックス制度」については「安全性を監督する所管省庁の規制の仕組みを形骸化させるものだ」と指摘しました。


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