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2020年4月2日(木)

札幌交響楽団も苦境

畠山氏が実情聞き取り

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(写真)札響側(左)と懇談する(右から)畠山、小形の両氏=1日、札幌市

 日本共産党の畠山和也前衆院議員は1日、新型コロナウイルス感染による自粛のため演奏会などの中止が相次いでいる札幌交響楽団(札響)を訪れ、鳥居和比徒専務理事から聞き取りをしました。

 北海道で唯一のプロオーケストラの札響。年間120回の公演をこなし、道内外の学校を訪ねて精力的に演奏活動を行っています。

 2月末から15本の公演が中止になりました。11日のコンサートから再開。24、25日の定期演奏会も、医師と相談し万全の体制をとって実施します。

 顧問の市川雅敏氏は「税制の優遇措置がある公益財団法人の縛りが足かせになっていて内部留保が持てず、ぎりぎりのところで運営している」と苦境を訴えました。

 「春先は外国の演奏家を招いての演奏会が多く開かれるが、入国制限で支障を来している」と告発。定期演奏会も指揮者とピアニストが来日できず、日本人と交代しました。

 畠山氏は、自粛と補償を一体のものとして支援するイギリスなどのコロナ対策を挙げ、「外国では、楽団や演奏家に補填(ほてん)しています。日本でも文化、芸術を守り、芸術家のみなさんの生活を維持することに直ちに取り組むよう、国会と連携して全力を挙げます」と表明しました。

 小形香織札幌市議が同席しました。


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