2020年4月1日(水)
刑法改正へ検討会設置
性犯罪被害者が参加
法務省
法務省は31日、性犯罪の実態に即した刑法の要件を見直す必要があるとして、性犯罪被害者などをメンバーに含めた新たな検討会を省内に設置しました。メンバーは精神科医や臨床心理士などを含む17人で、うち12人が女性。性虐待の被害当事者として刑法改正を求めてきた一般社団法人「Spring」(スプリング)代表理事の山本潤さんも加わりました。
被害当事者や支援者らでつくる「刑法改正市民プロジェクト」は17日、性犯罪規定の改正に向けた検討会や審議会の設置、性被害当事者やその支援に携わる人を委員として複数選出することなどを盛り込んだ要望書を、森雅子法相に提出していました。
性被害当事者らが「私たちのことを私たち抜きで決めないでほしい」と訴えてきたことが実を結び、大きな前進となりました。
今後、被害者に対する「暴行・脅迫」の行為がなくても、同意がないと認識した場合に処罰する「不同意性交罪」の是非などを議論する見通しです。