2020年3月31日(火)
緊急時も相談窓口を
DV被害者支援団体が要望
DV被害者を支援するNPO法人全国女性シェルターネットは30日、新型コロナウイルス対策による外出自粛、経済悪化などで児童虐待、DVの深刻化が予想されるため、安倍晋三首相らあてに「緊急時でも相談窓口を閉じないでほしい」などの要望書を提出しました。
同団体は、非常時には弱者へのしわ寄せがより大きくなるとして、被害者の保護を求めています。要望書は「被害者が民間シェルターや市町村窓口に逃げ込んできたら、都道府県指定の一時保護委託先でなくても自動的に一時保護を開始する」「低所得者への現金給付が導入される場合、DVを理由に避難し、住民票を移せない被害者に特別に給付する措置をとる」などを求めています。
今手を打って
共同代表の北仲千里さんの話 世界のシェルターの各団体とウェブセミナーを開き、対策を情報交換しています。相談者の感染症対策をどうするか、相談者の家で相談を受けられるようにするなどの対策です。スタッフの安全も大切なので、やり方はいろいろ考えていきますが、危険な状況に置かれた方が相談につながることができないということがないように今、手を打ってほしい。