2020年3月30日(月)
1億年前の新種翼竜
サハラ砂漠で3種発見
アフリカ北西部モロッコのサハラ砂漠から約1億年前ごろに生きていた3種の新種翼竜の化石が見つかったと、英ポーツマス大学が26日、発表しました。同大学などの国際研究グループの研究でわかったもので、研究結果は古生物学誌『クレタシアス・リサーチ』に掲載されます。
翼竜は、恐竜などとともに中生代(約2億5200万年前~約6600万年前)に栄えた爬虫(はちゅう)類で、初めて空を飛んだ脊椎動物です。
3種の新種翼竜は、いずれもモロッコのサハラ砂漠にある白亜紀(約1億4500万年前~約6600万年前)中期のケムケム層から見つかりました。いずれもよく発達した歯をもち、魚などを食べていたと考えられています。翼を広げると3~4メートルで、遠く離れた場所へ飛んで行き、餌をとることができたと考えられています。
3種の新種翼竜は、これまで南米のブラジルで発見されているものなど、ほかの大陸で見つかっている翼竜に似ているものもいて、よく知られていないアフリカの翼竜の進化を考えるのに役立つといいます。