2020年3月29日(日)
新幹線残土
“ここは水没地区”
紙議員に町内会、危険性訴え
札幌・厚別区
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JR北海道新幹線の延伸で出るヒ素など有害物質を含む「要対策土」問題で、日本共産党の紙智子参院議員は28日、残土を捨てる候補地にされている札幌市厚別区の山本地区を訪れ、町内会の役員と懇談しました。
年約100億円もの赤字続きの同新幹線。トンネル工事の残土は札幌ドーム12個分、約3割が有害物質とされ、市民が強く反発。反対署名は6700人を超えました。
「山本地区は泥炭地で水没地区です。避難場所もありません」とハザードマップを取り出した町内会の男性。「私も最初はコンクリートで固めれば大丈夫だと思っていたが、危険だと大学教授から聞きました。これは大変だと認識を新たにしています」と訴えます。
菅原新一会長は「毎年大なり小なり水に漬かっていた地域です。いかに危険か、近隣を回り説明して歩きました」と話しました。
「候補地にされたからといって、諦める必要はありません」と紙氏。「強く言えば簡単にはできません。さまざまな立場の人はいるでしょうが、周囲の住民に理解してもらうことが大切です」
同席した橋本美香区委員長は「住民の意思が強ければ市有地だからといって勝手に決めることはできません。運動を広げていきましょう」と語りました。