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2020年3月27日(金)

独が15兆円補正予算

年間予算の半額

 【ベルリン=伊藤寿庸】ドイツ連邦議会は25日、新型コロナウイルス対策で、通常の年間予算の約半額に相当する巨額の補正予算を可決しました。また基本法(憲法)で規定する財政均衡義務を一時停止することも決めました。

 この日採決された補正予算案は、医療や企業などへの支援で1228億ユーロ(約14兆8000億円)の追加支出を盛り込みました。同時に税収減は335億ユーロと想定。およそ1560億ユーロの財政赤字となります。国債を発行して調達します。

 ドイツはすでに可決されている2020年の予算を含め、過去7年間「構造的赤字ゼロ」を続けてきましたが、新型コロナ感染拡大による経済の落ち込みや政府による閉店措置・自粛の影響が深刻で、かつてない財政出動に踏み切りました。

 ドイツは2009年から基本法で、構造的赤字を国内総生産(GDP)の0・35%以下にする財政均衡義務を定めています。連邦議会は賛成多数で、この義務の一時停止を決めました。

 今後、州の代表で構成される連邦参議院で議決され、成立します。


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