2020年3月26日(木)
学力テスト中止こそ
畑野氏「現場はパンクする」
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日本共産党の畑野君枝議員は24日の衆院文部科学委員会で、政府の「一律休校」要請などの影響で4月の実施が取りやめになった2020年度の全国一斉学力テストについて延期ではなく中止すべきだと求めました。
萩生田光一文科相は「(20)年度中に実施するかどうかも含め検討する」と答えました。畑野氏は、休校の上に小学校では来年度から新学習指導要領も実施になり、機械的に遅れを取り戻そうとすれば現場がパンクすると述べ、重ねて中止を求めました。
畑野氏は、学校などで子ども向け演劇を上演する劇団が窮地に陥っていると指摘。日本児童・青少年演劇劇団協同組合のアンケートでは11日までに中止、延期、縮小した公演が500件に上るなど、被害額は1億4500万円以上になっていると述べ、「国の要請による休校で発生したキャンセル料については、国がきちんと負担すべきだ」と迫りました。
萩生田氏は、自治体の対応もふまえ劇団支援策の検討を進めていきたいと答弁。修学旅行については、再開の支援策を検討することを表明しました。
畑野氏は、肢体不自由の子どもが多く通う神奈川県の養護学校が休校中も子どもを受け入れたことを紹介。多くの特別支援学校で教室が足りない実態があるとして、「普段から小規模であれば臨機応変な対応ができるという声もある。特別支援学校にも設置基準を設けるべきだ」と求めました。萩生田氏は、現在開催中の有識者会議で「設置基準の要否や策定のさいの留意点について検討している」と答弁しました。