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2020年3月25日(水)

性暴力根絶・被害者支援を

当事者団体 刑法改正など要望

担当相「包括的に取り組む」

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(写真)橋本聖子担当相(左から4人目)に要望書を手渡す山本潤代表理事(左から3人目)=23日、都内

 性暴力被害当事者らでつくる団体「Spring」(山本潤代表理事)は23日、性暴力の根絶と性暴力被害者支援の運用や拡充に向けた要望書を橋本聖子内閣府男女共同参画担当相に提出しました。

 刑法の性犯罪規定の見直し時期に合わせて、要望書では、2017年の刑法改正で「積み残された四つの課題」として、不同意性交を犯罪とすること▽公訴時効の撤廃、または一定期間の停止▽地位関係性を利用した性犯罪の創設▽性交同意年齢を16歳未満に引き上げる―などを求めています。

 また、他の検討項目では「被害者支援の充実」として▽性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターへの予算拡充、設置促進、人員確保等―「啓発・教育」として▽性暴力の根絶のための社会へ向けた啓発の推進―など五つの項目で支援や制度運用の改善を求めています。

 要望書を受け取った橋本氏は「教育や被害者支援に力を入れ、包括的に取り組み、解決に導きたい」と述べました。

 提出後、山本代表理事は「刑法だけでなく被害者支援がなければ救済に結びつかない。加害者への対応や教育も含めた取り組みを求める」と語りました。


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