2020年3月25日(水)
森友問題 首相を追及
大門氏「職員追い込み関与」
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日本共産党の大門実紀史議員は24日の参院財政金融委員会で、財務省近畿財務局職員だった赤木俊夫さんが森友学園問題をめぐる決裁文書改ざんを強いられて自殺したことについて、安倍晋三首相と妻・昭恵氏の国有地売却への関与がなければ起きなかったとして、安倍首相を追及しました。
2017年2月に発覚した森友問題は昭恵氏が建設予定の小学校の名誉校長を一時務め、当時の同学園理事長らが昭恵氏と建設予定の国有地を視察した際の写真を財務省に見せたことなどをきっかけに土地の異常な値引き売却が進みました。
大門氏は、近畿財務局が同学園に売却交渉打ち切りの姿勢を示していたにもかかわらず、その1カ月後に売り払い前提の貸し付けなら協力すると態度を一変した根本的原因は、昭恵氏と首相の関与があったためだと指摘。財務省が公文書を改ざんしたのは、両氏の関与を隠そうとしたためではと迫りました。
安倍首相は、削除された部分に昭恵氏の名前が出ているのはほんの数行だと強弁。大門氏は、何の責任も感じない態度をとる安倍首相に、「官僚、役人だけの責任にするのは赤木さんの死にむち打つようなものだ」と厳しく批判しました。