2020年3月18日(水)
きょうの潮流
2週間ぶりの友達との再会。今週から一部の自治体で学校が再開されました。もともと法的根拠のない一律休校要請。日本共産党の小池晃書記局長の質問で、萩生田光一文部科学大臣は「設置者の判断を尊重する」と事実上撤回していました▼しかし、8割近い学校では春休みまで休校の方針だといいます。再開は4月以降に。近所の小学校は今月19日の予定だった卒業式を急きょ3日に実施しました。別れを惜しむ間もなかったことでしょう。一方で大手教育産業は、このときとばかりにオンライン学習などの売り込みに躍起です▼休校が続く学校では3学期の計画が急に中断されたままで、いきなり新学年を迎えることになります。担任が代わったり、異動になったりということもありえます。子どもたちの学びや心と体のことを考えた丁寧なケアが必要です▼文科相は全国学力テストの4月16日の実施は「延期」すると発表しましたが、あくまで「中止は避けたい」としています。点数競争をあおるだけの学力テストはきっぱりやめ、子どものために時間を使うべきです▼休んだ分を取り戻せと授業時間が過度に増やされて、子どもと教員の大きな負担になるのも心配。日本共産党は17日の申し入れの中で、学校・教員の最大限の裁量による弾力的なカリキュラム編成を保障するよう求めました▼国や自治体には上からの押し付けではなく、現場の努力への支援こそしてほしい。子どもたちの声に耳を傾け、力を合わせて学校を支えるときです。