2020年3月17日(火)
お金の心配なく学びたいから
力あわせ変えよう
FREEがシンポ 学生や弁護士発言
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高すぎる学費や奨学金制度の問題点を明らかにするシンポジウムが16日、参院議員会館で行われました。学生、大学院生、奨学金問題に取り組む弁護士が発言し、誰もがお金の心配なく学べるようにするために力をあわせていこうと語りました。主催は、「高等教育無償化プロジェクトFREE」(FREE)です。
シンポではFREE代表の岩崎詩都香(しずか)さん(東京大学3年)が司会を務め、パネリスト3氏がそれぞれの立場から日本の学費・奨学金制度の問題点などを語りました。
「有利子の奨学金を月8万円借りています」と話した、都内の私立大学に通う3年の女子大生は、学内で約1300人から生活実態調査を集めるなかで、自分と同じような苦しさや不安を感じている学生が多くいたと話し、「学びあえる場である大学をより良いものにしていきたい」と語りました。
大学院生でつくる「Change Academia」(チェンジ・アカデミア)代表の山岸鞠香(まりか)さんは、日本の大学院生は無給労働や高学費による貧困、性別や経済力による差別、教員と学生間でのハラスメントという問題に直面していると発言。「改善のため、この問題をさらに広げていきたい」
「奨学金問題対策全国会議」事務局長の岩重佳治弁護士は、取得不可能な証明書の提出を求められるなど、奨学金返還制度の問題点について発言。「現場の実態と制度があっていません。制度改革が必要です」と話しました。
日本共産党の畑野君枝衆院議員、吉良よし子参院議員、立憲民主党の打越さく良参院議員が参加しました。