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2020年3月17日(火)

新型コロナ 欧州各国 国境を閉鎖

EU「社会や経済に悪影響」

 【ベルリン=伊藤寿庸】欧州各国では15日、新型コロナウイルスによる国境封鎖などが拡大し、チェコ、ポーランド、デンマーク、スロベニアなどが外国人の入国禁止を導入しました。ドイツは、16日からオーストリア、デンマーク、フランス、ルクセンブルクとの国境を閉鎖。スペイン、ポルトガル両国は同日から、両国間の観光客の越境を停止しました。

 このような事態に対し欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は15日、「全般的な旅行禁止は、(世界保健機関〈WHO〉によって)最も効果的だとはみなされていない」と指摘。各国による「一方的な措置」は必要な物資や人員が患者や病院に届かないなどの「社会や経済への悪影響」をもたらすと批判しました。

 EUは、産業界に医療用マスクなどの防疫用品の増産を呼び掛け、同製品の域外への輸出制限を導入しようとしています。

 15日には、イタリアで新たな死者が368人、スペインで97人、フランスで29人と1日あたりで最多となりました。

 ドイツでは、ベルリン市が14日、博物館、映画館、劇場、コンサートホール、スポーツ施設、バー、クラブ、風俗店の閉鎖、公私問わず50人以上の集まりの禁止を発表しました。教育の権限を持つ各州政府は相次いで、4月中旬の復活祭休暇明けまでの幼稚園、学校の閉鎖を決めています。

 またトルコは欧州9カ国からの自国民以外の入国を禁止しました。


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