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2020年3月17日(火)

「個人的見解」誤り認めず

参院予算委 山添氏が森法相批判

 日本共産党の山添拓議員は16日の参院予算委員会で、森雅子法務相が事実誤認したまま検察官を侮辱する暴言を行ったのに、その認識を改めない姿勢を厳しく批判しました。質疑からは、森法相だけが誤った認識に固執していることが浮き彫りになりました。法相としての資格が問われています。

 森法相は、9日の参院予算委員会で「東日本大震災のとき、検察官は、最初に逃げた。そのとき身柄を拘束している十数人の方を理由なく釈放して逃げた」などと答弁。野党に批判されて、森法相は「法務省が確認した事実と異なる発言をした」として答弁を撤回・謝罪しましたが、「検察官が最初に逃げた」「理由もなく釈放した」との評価は「個人的見解」として、その誤りを認めていません。

 山添氏は、仙台高検が2011年11月に取りまとめた「東日本大震災による被害と検察運営等について(報告)」では、裁判所が3月中全ての公判期日を取り消し、庁舎を閉鎖し、執務場所を変更することになり、検察も1週間、郡山に移ったという事情が記されているとして、「(報告書を読んでも)ご自身の個人的見解は変わらないか」とただしました。

 森法相は「個人的見解を撤回して、おわびしたことは変わらない」などというだけで、自らの見解の誤りを認めませんでした。山添氏が「全く誠実でない」として、安倍晋三首相の認識をただすと、安倍首相は「法務省が述べている通り。私も同じ見解だ」と答弁。山添氏は「森法相だけが、誤った事実認識のまま検察行政を担い続けようとしている」として、「安倍首相の任命責任も問われる」と指摘しました。


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