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2020年3月9日(月)

新基地・イージス 計画から遅れ

地盤強度データの存在判明 地元の反対拡大

 安倍政権が強権的に進めている新基地建設や基地の増強計画が、相次いで当初計画から遅れる見通しです。

 埋め立て予定地に広大な軟弱地盤が広がる沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、防衛省沖縄防衛局は地盤改良のための設計変更を3月中に県に申請する計画でした。

 しかし、防衛省が「非常に硬い」と説明していた水深70メートル以深の地盤強度が、説明の3分の1程度しかない地点もあることを示すデータの存在が明らかに。毎月開かれていた、地盤改良に関する「技術検討会」は2月には開かれず、3月中の日程も決まっていません。

 新潟大の立石雅昭名誉教授らが提出した地盤強度に関する質問も痛手となっているとみられています。

 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田県への配備をめぐり、防衛省による候補地の再調査結果の判明も、当初は3月末の見込みでしたが、4月以降にずれ込む見通しです。

 天候不良で航空測量が予定通りに実施できなかったことを理由にあげていますが、現時点で配備最適地としている陸上自衛隊新屋演習場が所在する秋田市議会で6日、配備反対を求める請願・陳情が賛成多数で採択されるなど、党派を超えた反対世論の広がりに苦慮しているとみられます。再調査は、新屋を「最適地」とした説明資料にデータの誤りが見つかったことに伴うもの。


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