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2020年3月8日(日)

政策決定の場に女性を

きょう国際女性デー 国連で行事

「北京会議から25年」

 【ワシントン=遠藤誠二】8日の国際女性デーにあわせて、女性の地位向上などにとりくむ国連機関、UNウィメン主催のイベントが6日、ニューヨークの国連本部で開かれ、世界最年少の首相となったフィンランドのサンナ・マリン氏(34)らが演説しました。

 会場となった国連総会会議場には女性を中心に数百人が参加。マリン首相は、「フィンランドは世界におけるジェンダー平等の先駆者となった」「わが国がジェンダー平等を促進するのは、成功した社会をつくるための要石だと考えているからだ」と発言しました。

 マリン首相は、育児有給休暇や公的資金による質の高い保育、無料の学校給食などの政策は、女性国会議員の提案だったことを紹介。「ジェンダー平等の社会へと変革していく政策を持つ最善の方法は、政策決定の高いレベルの地位に女性を登用することだ」と述べました。

 グテレス国連事務総長は、「私が子どもの頃は、女性は法的に夫に従属し、自分名義で銀行口座を開くことも土地を保有することもできないなど、あらゆる権力の地位から除外されていた」と指摘。変化もみられる一方で「(ジェンダー平等を行動綱領として採択した)第4回世界女性会議(1995年、中国・北京)から25年たつが、女性を間接的に差別する移民・経済政策をとったり、暴力から女性を守る法律を後退させたりしている国もある。女性の権利の前進が停滞、逆行している」と警告を発しました。

 グテレス氏は、「われわれはこの反動を押し戻さなければならない」「国連のすべての政策決定の場に女性が参加するよう私にできることは何でもする」と表明しました。


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