2020年3月5日(木)
宗派超え いのち訴え
ライフウォーク宗教者行進
京都
宗派を超えた宗教者が自死・自殺問題や気候変動問題などを通じて、いのち、平和について訴える「ライフウォーク いのちを想(おも)う宗教者の行進」が4日、京都市内で行われました。
それぞれの信仰に基づく服装(衣体や祭服)を着用した30人が、メッセージを掲げながら、左京区の聖護院門跡から中京区のカトリック河原町教会まで約3キロの道のりを練り歩きました。
「京都いのちの日」宗教者プロジェクト実行委員会の主催で、今年が5回目。代表の霍霍野廣由(つるのこうゆう)さん(浄土真宗本願寺派覚圓寺副住職)は「3月は自殺対策強化月間で、これまで自殺・自死の問題に特化して『ライフウォーク』を行ってきました。宗教者の社会的活動は医療現場や平和運動など多様ですが、分野や宗教・宗派は違っても『いのち』へのおもいは通底しています。宗教者への期待がさらに高まる機会にしたい」と語りました。
トークイベントでは、気候デモに取り組んでいる神戸大学4年生の女性(23)が「私たちの未来がより持続可能な社会になるようシステムをかえなければなりません」と訴え、感銘を与えました。
僧侶が設立した電力会社「TERA Energy」代表取締役の竹本了悟さんは「社会の仕組みを変える一つの方法として電力を活用しています」と報告しました。
参加した京都宗教者平和協議会の冨田成美さん(54)は「さまざまな視点から一つの問題を考えることができ、興味深かった。若い人が問題意識を持って活動していることが頼もしいと思いました」と話しました。