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2020年2月27日(木)

長崎新幹線は白紙に

田村貴昭氏 整備計画めぐり主張

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(写真)質問する田村貴昭議員=25日、衆院予算委分科会

 日本共産党の田村貴昭議員は25日の衆院予算委分科会で、九州新幹線の長崎ルートのうち、新鳥栖・武雄温泉間の整備計画について、国の立場をただしました。

 長崎新幹線は、国が20年間で約500億円もの開発費を投じた「フリーゲージトレイン」が導入に至らず、それを前提に進めてきた計画が行き詰まっています。田村氏は、国土交通省は佐賀県と「フル規格先にありきの議論をするのか」と質問。赤羽一嘉国交相は「地元の理解なくして強引に進めるのは難しい。実務レベルで率直に協議していきたい」と答弁しました。

 フル規格なら建設費が6200億円もかかるうえ、人件費や資材費の高騰などでさらに増額することは明らかです。

 国は、佐賀県の負担額も660億円と試算していますが、その前提となる貸付料の負担額にJR九州は合意しておらず、同省の水嶋智鉄道局長は、貸付料負担がない場合1140億円の負担となると認めました。

 田村氏が「全国新幹線鉄道整備法により、佐賀県の合意がない限り計画は成立しないのではないか」とただすと、同局長は「佐賀県の理解を得ながら事業を進めていく」とし、佐賀県の同意なく事業を進められないと認めました。

 田村氏は、佐賀新聞の県民アンケートでも、新幹線によらない方式を望む回答が過半数を占めていると紹介。長崎新幹線計画は白紙に戻し議論すべきだと主張しました。


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