2020年2月21日(金)
サハラ砂漠に魚の骨多数
1万年ほど前は水辺
北アフリカのサハラ砂漠の遺跡で多数の魚の骨などが見つかったと、ベルギー王立自然史博物館などの国際研究グループが、米科学誌『プロス・ワン』(19日付)に発表しました。
遺跡はリビア南西部のタドラルト・アカクスという山岳地帯にあります。1万200年前~4650年前にかけての遺跡です。
研究グループは、全部で1万7551個の動物の骨などを遺跡から回収。そのうちの約8割が魚の骨でした。魚の骨は古い時代ほど多く、種類はナマズやティラピアなど淡水魚でした。
タドラルト・アカクスは、現在、風が強くて暑く、非常に乾燥しています。しかし、遺跡から魚の骨が見つかり、古い時代ほど多く年とともに少なくなっていたことは、1万年ほど前は淡水魚がすめるような水辺があり、乾燥化とともに水辺が消えていったことを示すと研究グループはみています。