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2020年2月20日(木)

クルーズ443人 下船開始

新型肺炎 「もう限界」と乗客

 新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で「隔離」されていた乗客が19日午前、下船を開始しました。発熱などの症状が無く、ウイルス検査で陰性が確認された人が対象です。乗客の下船は21日に終了する予定。ただ、同室者が感染していた乗客は下船後もさらに隔離が続きます。夫が感染していた女性は「これ以上の隔離は精神的に限界」と訴えています。

 船内の乗客・乗員は17日時点で約3180人。19日には日本人の高齢者ら443人が下船しました。乗員の下船は未定といいます。

 クルーズ船が停泊する横浜市の大黒ふ頭には、同日朝に送迎用のバスが15台程度到着。タクシー十数台と、乗客を迎えに来た人たちの車も多数駐車していました。

 最初に乗客が下船したのは午前11時ごろ。高齢の男性と、つえをついた女性の2人が徒歩で出てきました。記者団の問いかけに男性は「本当に長かった。今ほっとしています」。体調については「大丈夫です」と答えました。

 下船した多くの乗客は、船会社が用意したバスで最寄りの駅などに移動。公共交通機関を利用するなどして帰宅しました。厚生労働省は、帰宅後も健康管理を続けるように要請しますが、日常生活には制限を設けません。感染者の同室者らの下船日は個別に判断するとしています。

 19日には新たに79人の新型ウイルス陽性が確認されました。これまでに確認された感染者は計621人です。


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