2020年2月14日(金)
空港手洗いで大幅減
ウイルス感染 研究結果を発表
空港で手の衛生管理を徹底すれば、新型コロナウイルスの感染を大幅に減らすことができると、国際的なリスク分析学会が12日発表しました。中国・武漢市で新型肺炎が発生したことが公表される前の昨年12月に同学会の学術誌に掲載されたウイルスなどの世界的流行を防ぐための研究結果にもとづくもの。
米マサチューセッツ工科大学などの国際研究グループの研究によると、世界中の空港すべてで利用者が手洗いするなど手の衛生管理を徹底することで、新型コロナウイルスのような感染症が大流行するリスクを最大69%減らすことができるといいます。
また、イギリスのロンドン・ヒースロー空港やアメリカのロサンゼルス国際空港、フランスのシャルル・ドゴール空港、香港の香港国際空港など10カ所の空港で手の衛生管理を徹底するだけでも37%減らす効果があるとしています。
研究グループは、空港はセルフサービスのチェックイン画面や座席、テーブルなど旅行者が頻繁に触れる場所があるため、手の衛生管理が重要だと指摘しています。