2020年2月12日(水)
フラワーデモ 各地で 11日
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通行人が声援
■奈良
奈良市では、近鉄奈良駅前で3回目の「フラワーデモ奈良」が開かれ、SNSなどで知った約15人が参加しました。
主催者の飯沼莉子さんは「私たちは、もう一人ではありません。ずっとたたかってきた女性たちの背中に学び、性暴力のない社会を真剣に築いていきましょう」とスピーチ。参加者が、花やプラスターを手にスタンディングすると、通りかかった女性が「がんばってください」と声をかける姿がありました。
飯沼さんは「回を増すごとに参加者が増えて、うれしい」と述べ「大学の中でジェンダー発言などの問題に直面し、奈良で『ノー』という思いを示したくてデモを開催しました。奈良で声を上げたいという人が集まれる場所をつくりたい」と話しました。
刑法改正して
■和歌山
和歌山市では、JR和歌山駅前で実施されました。
和歌山市での実施を呼びかけ、三重県から駆け付けた女性は「性犯罪の被害者の声が十分に反映されていない刑法を改正してほしい」と訴えました。また、被害によるトラウマから抜け出すことの難しさを強調し、トラウマへの理解を求めました。参加者は「性被害について、すべて女性が悪いと決めつける世の中では困ります。できることはいっぱいあると思います。まずこれ(フラワーデモ)が最初です」と話しました。
日本共産党から森下佐知子、南畑幸代、坂口多美子の3和歌山市議が参加。森下市議は「人としての尊厳が大事にされなければ被害はなくならないと思います。これまで当たり前と見過ごしてきたことをもう一度考えてみたい」と話しました。
勇気づけたい
■大分
大分市では、女性らがJR大分駅前で行動しました。SNSで行動を知ったという女性や性被害に苦しんできたという女性らも参加。1輪の花を手に、「性暴力は許さない」などのプラカードを掲げてスタンディングし、アピールしました。
30代女性が飛び入り参加し「職場や家庭での女性への差別、理不尽な扱いにずっと疑問を抱いてきた。日本は性暴力があっても気付きにくい。でも私も声を上げ、そんな社会を変えられれば」と思いを語りました。
行動を呼びかけた古田奈々弁護士は「差別や性暴力について何か言いたい人、何かしたい人は実はいっぱいいます。フラワーデモがそういう女性たちを勇気づけ、意見表明の場となって広がればいい」と語りました。