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2020年2月6日(木)

安倍政権2度の消費税増税

家計1カ月分奪う

藤野氏迫る「5%への減税早く」

衆院予算委

 「総理が行った2度の消費税増税が、家計から1カ月分の消費を奪った」―。日本共産党の藤野保史議員は5日の衆院予算委員会での質疑で、消費税増税が暮らしと経済に与えている深刻な実態を示し、「家計を応援する政治に転換すべきだ。緊急に消費税5%への減税を」と迫りました。安倍晋三首相は「前回(8%増税時の影響)ほどではない」と強弁し、増税の影響を直視しない姿勢をさらけだしました。(論戦ハイライト)


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(写真)質問する藤野保史議員=5日、衆院予算委

 藤野氏は、2019年1月以降、17もの百貨店が閉店し、スーパーの倒産も7年ぶりに増加したと述べ、「耐えてきたが10%増税が最後の一撃になった。2度の増税が深刻な落ち込みを生んでいる」と告発。「駆け込み需要と反動減の幅が前回より小さいというだけで、重大なのは8%増税後、消費の落ち込みが回復していないこと」と強調しました。

 家計消費は14年の8%増税後落ち込み続け、昨年の10%増税で過去最低水準になったと指摘。2人以上世帯の実質家計消費支出は8%増税前の13年の年額363・6万円から、昨年10・11月には332・2万円となったことを示し「年額31・4万円も減り、ほぼ1カ月分の消費が吹き飛んだ。現実を直視すべきだ」と迫りました。

 藤野氏は「経済がいいなら税収にはねかえるはずだ」と述べ、安倍政権が過去最高と見込む20年度の税収について追及。麻生太郎財務相は、直近の過去最高だった18年度と比べ法人税と所得税は減り、消費税収だけが増えると認めました。

 藤野氏は「これでどこがうまくいっているのか」とただしましたが、安倍首相は「過去最高というのは事実」などと強弁。藤野氏は「昨年も過去最高になるといったが達成できなかった」と指摘しました。

 藤野氏は「消費が落ちこんでいる現実を直視していただきたい」「家計を応援するために緊急に消費税を5%に減税すべきだ」と強く求めました。


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