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2020年2月4日(火)

きょうの潮流

 暦の上では今日が立春。本来なら、寒さが少しずつ和らぎ、春の足音が聞こえてくる時期なのでしょう。しかし、今年は記録的な大暖冬の上に、これからが寒さのピークなのだそうです▼日本気象協会は、寒暖差で体調を崩さないようマスクの着用などを呼びかけています。ところが今、店頭からマスクが消えています。かぜやインフルエンザの流行期の上に、中国・武漢から全世界に広がった新型コロナウイルスが重なったことが要因です▼本紙3日付で北京の釘丸特派員が伝えているように、マスクを着用しなければ駅にも入れないとのこと。このため、中国人とみられる人たちの買い占めが目立っていましたが、最近は企業のまとめ買いも増えているようです▼さらに、これから花粉症の季節に入ります。スギ花粉の飛散が始まり、3月にはピークを迎えます。このままマスクの品薄状態が続くのかどうか、心配です▼対策の基本は、まず手洗い。石鹸(せっけん)やアルコール消毒液などで、手の甲や指、手首、つめの中を念入りに洗う。加えて、ティッシュやハンカチで口をおおう「咳(せき)エチケット」。これらで、かなりの予防効果はあると専門家は指摘しています▼許せないのは、またぞろ、どさくさまぎれの改憲論が自民党や維新から持ち出されていることです。感染が疑われる人の移動制限や強制入院のために、「緊急事態条項」を設ける―と。いま、求められるのは人々の不安に乗じた改憲ではなく、正確な情報の発信と必要な医療体制の確保です。