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2020年2月4日(火)

普天間基地

外来機離着陸2.5倍

19年 沖縄の負担激増

 沖縄県宜野湾市の米海兵隊普天間基地で、2019年の外来機(国内外の他の基地に所属する米軍機)の離着陸回数が、前年から約2・5倍になったことが防衛省沖縄防衛局の調査で分かりました。沖縄の負担が激増している実態が浮き彫りになりました。

 防衛局調査によると、19年の外来機離着陸回数は2902回。18年の1166回から、1736回増と大幅に伸びました。

 機種別にみると、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機が、18年の70回から19年が93回に増加。「沖縄の負担軽減」を口実に普天間から岩国へ移転したKC130空中給油機は、18年の122回から19年が140回。沖縄への飛来・訓練が常態化し、負担を拡大し続けています。ステルス戦闘機F35Bは、18年44回から19年72回となりました。

 常駐機との合計の離着陸回数は、19年が1万7397回。18年の1万5270回から2127回増え、14%増でした。

 政府は普天間基地の返還について、辺野古新基地(同県名護市)建設を前提にしています。しかし、政府の計画でも完成は2030年代以降。軟弱地盤の問題も抱え、先の見通しがない状況です。辺野古に固執する限り、政府は普天間の危険と沖縄の負担増を押し付け続けることになります。

図

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