2020年1月21日(火)
誰が学生の味方か考えて
京都市長選 福山氏応援に多彩弁士
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序盤から大激戦となっている京都市長選(2月2日投開票)で、神戸女学院大学名誉教授で思想家の内田樹氏が20日、「つなぐ京都2020」の福山和人候補(58)を市長に押し上げようと、大学や駅前など市内3カ所で街頭宣伝しました。
京都大学前(左京区)で「今日は学生のみなさんに聞いてほしい」と切り出した内田氏は、自身が学生の頃の学費は、学生自身が賄える金額だったことを紹介。「学生の学問的活動の自由を担保するには、経済的に自立し、自己決定できる環境であることが本当に大事だ」と強調。福山氏が掲げる、高等教育無償化や給付制奨学金創設などの公約に触れ、「誰が君たちの味方なのかをよく考えて投票してほしい」とよびかけました。
福山氏は「給付制奨学金創設だけでなく、返済の利息分を支援するなど、地味だがきめ細かいマニフェスト(公約)をつくった。市としてギリギリまで努力して、学生のみなさんを支援したい」と訴えました。
偶然通りかかり、演説を熱心に聞いていた「内田さんのファン」という女性(46)=左京区=は、「高学費で学生たちが勉強できなくさせられていると自分も感じていたので、内田さんの話は共感した。福山さんの学生、子育て支援の公約はいいと思う。支持します」と語りました。