2020年1月21日(火)
野党連合政権の道開く国会に
通常国会開会 「追及」とともに「希望」語ろう
党議員団総会 志位委員長があいさつ
第201通常国会が20日、召集されました。会期は6月17日までの150日間。安倍晋三首相が施政方針演説をしました。「桜を見る会」をめぐる国政私物化問題やカジノ利権での自民党議員の逮捕など、首相本人を直撃する問題については一切語りませんでした。それに先立って、日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつ。志位氏は、綱領改定、共闘前進と党躍進という二つの大目標、党建設をすすめる方針を確立して、歴史的大成功をおさめた第28回党大会の成果を存分に生かして、「この国会を市民と野党の共闘をさらに大きく発展させ、野党連合政権に道を開く国会にしていこう」と呼びかけました。(志位氏あいさつ)
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志位氏は、通常国会に臨む基本姿勢として、「追及とともに希望を語ろう」と訴え。「追及」では、「桜を見る会」疑惑、カジノ汚職、公職選挙法違反の疑惑で辞職した2人の大臣の問題をただすと強調しました。安倍首相を直撃する大問題でありながら、逃げきろうとしているとして、「野党共闘で徹底的に追及することを宣言します」と語りました。
「希望」では、消費税を緊急に5%に減税し、社会保障切り捨てから拡充に切り替え、「暮らしに希望がもてる政治をつくるために、国民の不安や苦しみに心を寄せ、その願いを実現するための大論戦を展開します」と語りました。
安倍首相が中東への自衛隊派兵を開始したとして、「この無謀で危険なたくらみをただちに中止することを強く求めます」と表明。日米安保条約が改定から60年を迎えたとして、首相は「日米安保は不滅の柱」とのべたが、対米従属は「自滅への道」と強調。「従属の根本にある条約を廃棄し、本当の独立国といえる日本をつくる。この大目標を国民多数のものにする努力を強めよう」と呼びかけました。
財界中心、アメリカ従属という二つのゆがみをただす日本共産党ならではの対案をかかげた論戦を呼びかけました。
改定綱領に明記した核兵器禁止条約、ジェンダー平等、気候変動の抑制などの人類的課題も、新鮮に提起し、解決の道筋を示そうと語りました。
大激戦の京都市長選で、「つなぐ京都2020」の福山和人候補の勝利で「京都に福を呼び込み、日本中に福を広げる結果を出そう」と述べました。
最後に、党創立100周年に向けて党勢の3割増をかちとる新たな挑戦が始まるとして、「この党をさらに大きくしていこう、この党の一員になってともに日本の世直しをやっていこうと思っていただける奮闘を」と訴えました。
田村・倉林両副委員長が決意表明
政策委員長になった田村智子副委員長は、「国会議員・秘書、中央・全国のみなさんから学び、綱領をはじめとする理論学習に取り組んで、自らを鍛えて、がんばりぬきたい」と表明。ジェンダー平等委員会責任者になった倉林明子副委員長は、「みんなが自由に、率直に、挑戦的に運営できるように、みなさんに支えてもらいながら、自ら自己変革して全力をつくしたい」と語りました。