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2020年1月19日(日)

主張

第28回党大会

未来を開く展望と力を示した

 資本主義が世界的に深刻な矛盾に直面し、日本では安倍晋三政権に代わる新しい政治のあり方が大焦点になる中で開かれた日本共産党第28回大会が閉幕しました。大会は、16年ぶりの綱領の一部改定とともに、野党連合政権の実現へ、共闘の発展と党躍進という「二大目標」をやり遂げるための第一決議、2022年の創立100周年に向けた党建設の目標・方針を示した第二決議を採択しました。一連の決定は、未来社会を展望し、日本と党の前途を切り開くための壮大でロマンに満ちた積極果敢なものです。特別の歴史的意義をもつ大会は、任務を果たしました。

綱領一部改定が力発揮

 討論で印象的だったのは、綱領の一部改定がすでに大きな力を発揮していることが、各地の参加者から生き生きと語られたことです。奈良県では、「反共一筋」だった地元の経済界の幹部と綱領改定が話題になり、「なかなか柔軟」と意気投合しました。岩手県では、野党共闘でたたかった参院議員が、中国の大国主義・覇権主義のとらえ方に賛同を表明しました。

 綱領に新たに明記されたジェンダー平等、気候変動抑制の課題などには、若い世代をはじめこれまでにない幅広い人たちから共感と信頼が寄せられていることも次々と紹介されました。今回の一部改定が、世界情勢論の改定にとどまらず、綱領全体の生命力を一段と豊かに発展させた画期的意義をもっていることを物語っています。

 なにより参加者が確信を深めたのは、綱領一部改定で「発達した資本主義国での社会変革は、社会主義・共産主義への大道である」と規定したことです。これは、日本の社会変革に責任を負う党として、人類未到の道に挑戦するという日本共産党の「開拓者」としての姿勢を鮮明にしたものです。今のたたかいが未来社会へと地続きでつながり、未来社会を準備している―。このことを解明した志位和夫委員長の綱領一部改定案報告は、大きな勇気を広げました。

 日本共産党は、資本主義を乗り越え、未来社会への展望を語れる政党です。志位委員長は、改定綱領を手に、日本の未来を語り合う一大運動を起こすことを呼びかけました。日本の民主主義革命の展望、社会主義的未来の魅力を大いに語りましょう。

 今回の大会は、3年間の市民と野党の共闘の着実な前進を鮮やかに示しました。その象徴は、大会初日の3野党・2会派の代表とゲストからの熱いあいさつです。討論では、高知県知事選を「本気の共闘」でたたかった松本顕治氏をはじめ、各地で共闘が深化している情勢についての発言が相次ぎました。この流れはとまりません。きたるべき総選挙へ、共闘の発展と党躍進の「二大目標」をやりとげ、安倍政権を倒し、野党連合政権に道を開く時です。

創立100周年に向けて

 日本共産党と国民の関係が劇的に変化するもとで、新しい人たちとつながり、強く大きな党をつくる歴史的な条件がかつてなく生まれていることも大会討論では浮き彫りになりました。困難を抱える若い世代が真剣な模索を通じて入党している経験が具体的に紹介されたことは未来への希望です。大会決定を力に党建設で新たな躍進の時代をつくり、党創立100周年を迎えようではありませんか。


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