2020年1月19日(日)
きょうの潮流
私たちがこの社会に生まれたときから、いや応なしに浴びせられる、女であること、男であること。それが、社会でどんな意味をもつかのメッセージ。同志社大教授の岡野八代さんはジェンダーをこう説明しています▼すべてにおいて私たちの人生を左右し、社会での役割を押しつける。長くこの分野の研究を続けてきた岡野さんはこうしたジェンダー規範は政治が決めてきたと。そして、それを変える政党の出現を待ち望んできました▼「ここ数年どんどん進化してる、共産党」。人類の進歩にとって重要な問題として綱領に位置づけ、ジェンダーを利用して人びとを支配・抑圧する政治を変えるためにたたかうと党大会で表明したことに、岡野さんはツイッターで共感しています▼この問題にふみこんだ党を誇りに思える、身をもって生き方を示したい。大会に参加した若い世代からは歓迎とともに覚悟も語られ、党全体としても自己改革への努力が強調されました▼互いに受けとめあえる人間関係をどう築くか、一人ひとりを大切にする社会をどうつくるか。未来社会を展望しながら差別や不平等、個人の尊厳や多様性といった現実課題とのたたかいの結びつきを大会は解き明かしました▼「まるで新しい政党が誕生したかのような感動を覚えた」と岡野さん。熱いエネルギーを体中に蓄えた若者のひとりが希望を込めて決意を口にしていました。「この党を強く大きくしていくことが日本を、世界を変えることにつながるんだ。わくわくする」