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2020年1月18日(土)

京都市長選 福山氏“京都のまち守れ”

テレビ番組で候補者討論会

 京都市長選(19日告示、2月2日投票)の候補者討論会が16日夜、KBS京都テレビで放映され、「つなぐ京都2020」の福山和人氏、現職の門川大作氏、京都市議の村山祥栄氏の3氏が参加しました。

 福山氏は、「すぐやるパッケージ」に掲げた全員制のあたたかい中学給食の実施をめぐり、門川氏はやらず、村山氏は現行のデリバリー弁当を全員に提供し安く済まそうとする立場を指摘し「子どもにかける予算については財布のヒモは固いのに、リニアを推進するとは、どう整合するのか」とただしました。

 門川氏が「リニアは京都市がお金を出すもんではない」とごまかしたのに対し、福山氏はすかさず「本体工事はJRが出すが、付帯工事の部分は自治体負担だ」と追及。門川氏は、「自治体に負担せよというのは、まだ出てきていません」と将来の負担を否定せず、無責任な態度を示しました。

 村山氏も、自治体負担は「いくらかかるか、はっきりわからへんのが答え」「駅舎は最悪負担してでも、リニアは経済効果を見込める」などと述べました。

 「観光公害」のテーマで、福山氏は宿泊施設の拡充方針撤回や、市の特例制度を前提とした世界文化遺産・仁和寺(にんなじ)前のホテル誘致の撤回を表明し「象徴的なのは仁和寺前のホテル誘致だが、両氏とも進める立場で、反対は私だけだ」と強調。周辺住民が「景観を守って」と5000人近くの反対署名を集め、門川氏の言う「住民の総意」ではないことを指摘し「住民の意思を踏まえない誘致は見直すべきだ」と述べました。

 門川、村山両氏は、このホテル誘致について一言も触れず。福山氏でこそ「京都が京都でなくなる」「京都のまちを守れ」の声に応えられることが浮き彫りになりました。


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