2020年1月18日(土)
第28回党大会討論から
青年 自ら輝くために党大きく
17日の大会討論最終日は、綱領の一部改定案を力に青年代議員が同世代での党づくりへの決意を語り、世代的継承の取り組みや、空白克服・複数議席獲得による地方政治の変化がいきいきと報告されました。
|
「希望が届けば、どこでもすぐに党をつくれる可能性がいっぱい広がっています」。愛知県の長内史子さんは民青同盟員の拡大数を一昨年から2・6倍に前進させ2000年代最高の到達を築いた経験を発言。アンケート用紙を使って青年とじっくり対話。思いをよく聞くことを心がけてきました。「投票に行かない」「変わらない」という青年の願いを聞き、「願いを実現するために一緒に行動しよう」「市民の力で野党共闘をつくり政治を動かせる」と呼びかけるなかで次つぎ加盟。「大運動」期間中には、参院選では投票に行っていなかったという3人が入党しました。
「綱領には1人の人を主権者としてエンパワーメントする力がある。青年にとって綱領は、“変わらない社会を変えられるかもしれない”といういちるの希望が詰まっています」。確信をこめて語ったのは高知県の民青同盟県委員長の岡田はるかさん。参院選と県知事選での1700人との対話活動やジェンダー学習会などの取り組みから、青年が主権者としての自信を奪われ尊厳を傷つけられていると感じたと発言。一方で行動した青年が主権者としての自分を取り戻し、社会を変える人へ変化していくと語り、「どんな青年とも社会を変えていける民青と党はつくれる」と呼びかけ、拍手に包まれました。
昨年10月から民青福岡県委員会の専従になった紫垣衆声さん。学習が苦手だった自身が学びを通し高学費などに苦しむ青年たちに「社会は変えられる」と伝え一緒に社会を変えたいと専従を決意した思いを紹介しました。高校生合宿では未来社会論について“人間の発達そのものが目的になる”と語り、その後、参加した高校生が「自らが輝く社会を実現するためにも党を大きくしたい」と入党を決意するなど1年で10代の8人が入党した経験を語りました。
山梨県の北村星那さんは民青専従を決意してから党地区との懇談を始め、実態アンケートや大学門前宣伝、要請行動などに取り組み、「自分の意見を言えるようになりたい」という高校生などを仲間に迎えている経験を紹介。「青年に党に対する壁はないというけれど、党の方に壁があるのでは。仲間の意欲を生かして党員、同盟員を増やしたい」と決意を語りました。
党建設
“楽しく活動”が原動力
「3年前は4人だった党員が、今は67人になった」。討論中、一番のどよめきに応え、広島県東部地区の岡田隆行府中市議は、「楽しく元気の出る支部活動こそが、党勢拡大の飛躍につながります」と実践を報告。「『赤旗』を3カ月読んでもらえれば立派な対象者です。『共産党の仲間は全国に30万人いるが、政治を変えるにはまだ足りない。力を貸して』と率直に訴えます」「拡大の推進力になるのが、楽しく学び交流し、一人ひとりを大切にする支部会議です」と述べ、「党への期待は高く、周りの人のハードルは思いのほか低い。拡大は今が旬です」と会場を勇気づけました。
京都府乙訓地区の武山彩子さん、愛媛県東予地区の片平恵美さん(新居浜市議)は30~50代の「まんなか世代」での党づくりについて報告。武山さんは、「各地区で50代以下の党員名簿をつくると、意外な党員とのつながりが分かるなど、結集の糸口が見つかります」と述べ、「京都市長選(19日告示・2月2日投票)勝利へ、まんなか世代も全力を挙げる」と力を込めました。
片平さんは、東予地区で世代的継承委員会を立ち上げ、国政候補を招いたトークカフェや学習ツアー、映画上映会などでつながりを広げ、党や民青に仲間を迎えていると話しました。
「転籍は党員にとって新たな入党です」。大阪府北福島地区の上農清美さんは、2年前に「転籍推進チーム」を設置し、退職党員の職場支部から地域支部への転籍を支援していると報告。丁寧な議論と地域支部への紹介状を書くなどの工夫で、地域で力を発揮する退職党員が生まれていると話しました。
「赤旗」日刊紙の大運動目標を達成した群馬県利根沼田地区の大東宣之委員長(沼田市議)は、「綱領一部改定案は、市民が歴史を動かすと強調し、私たちのたたかいは未来社会と地続きだと希望を示している。日々の活動提起と合わせて綱領の視点を語ることで党員の力を引き出せます」と語りました。
地方政治
党の議席 存在感を発揮
埼玉県中部地区委員長の山本眞理さんは、県議選の上尾市・伊奈町選挙区で12年ぶりに県議席を取り戻した経験を紹介。定数3で自民現職に競り勝った根底に、市長らによるゴミ処理センター建設をめぐる汚職事件など市政の私物化を許さない市民の思いがあったと語りました。1万3千人の後援会員にニュースを手渡しで届ける「折り入って作戦」などが勝利の力になったと語りました。
北海道・上ノ国町で32年ぶりに議席空白を克服した川島忠治さんは、2500世帯に議会報告を届ける中で住民から「議会で取り上げてほしい」と要望が寄せられるようになったと発言。町長などの期末手当引き上げに反対したのは共産党だけと話題になり、議会報告のビラおりに党員ではない3人が参加するなど「住民が町政に参加する第一歩として変化がおきている」と言います。
富山県の津本二三男県議は、県議選で40年ぶりの複数議席を奪還した経験、党の2議席の力を紹介しました。自民党が圧倒的多数を占める議会で豚コレラのワクチン接種を求めて知事を動かした経験などを語り、この力が呉西地区に活力を生み12月の党勢拡大の成果支部は6割に。参院選では党の比例票も増やし2議席が県内の党の存在感を大きくしていると語りました。