2020年1月16日(木)
世界の変化 日本の変革 展望豊かに語り合う
第28回党大会 討論始まる
世代継承 生き生きと
“人民のたたかいが歴史をつくるし、今のたたかいが未来をつくる”“世代継承は必ずできる。若い世代にバトンを渡そう”―。日本共産党第28回大会2日目は15日、山下芳生副委員長が第二決議案(党建設)を報告し、来賓7氏があいさつ、活発な討論が始まりました。討論では、綱領一部改定案への確信や反響、それを力にした各分野のたたかい、さらには市民と野党の共闘の発展、総選挙や地方選挙勝利への決意、世代継承をはじめとした党づくりの豊富な経験などが縦横に語られ、会場は新しい政治をめざす決意と熱気にあふれました。
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綱領一部改定案
「『発達した資本主義国での社会変革は、社会主義・共産主義への大道』との規定は、新たな覚悟と、世界の最前線に立つ開拓者としての新たな喜びと決意を呼び起こしている」
討論の冒頭に立った不破哲三社会科学研究所所長は、現綱領報告者として、世界情勢のとらえ方や社会主義・共産主義をめざす変革の展望を語り、参加者の感動を呼びました。
綱領一部改定案の意義や響き合いもさまざまに語られました。長野の鮎沢聡県委員長は、30代の青年に改定案を渡すと、貧富と格差の拡大、未来社会で話が弾み入党したと発言。奈良の宮本次郎県常任委員は、反共主義だった人や地域で結びついた人に改定案の内容を語り、「心は共産党」と反響を呼んでいるとのべました。川田忠明平和運動局長は、核兵器禁止条約をめぐるバチカンとの響き合いを紹介し、「改定案の目で世界をみると胸おどる未来がみえてくる」と語りました。
ジェンダー平等で、中央の坂井希政策委員会事務局次長は、「人権と尊厳の問題であり、日本と党の未来を左右する課題だ。多様性を認め合う組織に成長してこそ力を発揮できる」と発言。愛知の須山初美県常任委員は、疑問に答えるQ&Aをつくり、双方向で議論したいと語りました。
共闘・党躍進
「野党共闘を前進させる力は、国民の怒りと世論だ」と語り始めた田村智子副委員長は、共産党と他の野党がそれぞれの強みを生かして、「桜を見る会」追及本部での共闘を発展させている様子をリアルに報告。大平喜信、ふなやま由美、白川容子・各衆院比例代表予定候補は共闘の勝利と党躍進・議席獲得の決意を発言しました。
地方選挙で、京都の渡辺和俊府委員長は、京都市長選で勝利の可能性を切り開いているのは、党の役割に市民から信頼が寄せられ、多様性を尊重して力を合わせてきたからだと述べ必ず勝利する決意を表明。自衛隊での暴行で死亡した兄の裁判で共産党と出会い、「あきらめない生き方」を知ったという沖縄の島袋恵祐県議予定候補は、6月の県議選で「県民の人権と尊厳を取り戻すために絶対にあきらめない」と勝利を誓いました。
党づくり
若い世代を党に迎える活動と、自らの手で新しい政治をつくる決意が語られました。大学生の代議員は党員拡大に消極的だった自分が「党勢拡大が野党連合政権への最大の力だ」と理解したとき、「党に入って一緒に野党連合政権をつくろう」とよびかけられるようになり、党員を3倍化した経験を紹介。埼玉・北部地区の小山森也常任委員は、入党が若者の願いを実現する力になると訴え、党に迎えている経験を紹介しました。
大阪の能勢みどり木津川南地区委員長は、「入党者を迎えると同時に、離党者を生まない党をなんとしても作りたい」と決意。支部が主役の党員拡大に正面から挑戦し、5割を超える支部が入党者を迎えた経験を話しました。椛澤洋平千葉市議は、SNSを活用したり、20~50代の党員の集いを開くなどして、50代以下の党員が36%になった支部の経験などを紹介。「世代継承は必ずできる」と力を込めました。福岡の水江秀樹直鞍地区委員長は、新入党員の意欲を引き出し拡大していると紹介し、「新しいつながりは無限にあり、対象者は広がっていく」とのべました。