2020年1月13日(月)
主張
成人の日
ともに社会を変える一歩を
きょうは成人の日です。新成人のみなさんは、新たな門出にあたり、これからの生活や進路、将来への思いをめぐらせていることでしょう。みなさんがよりよい人生を送るために、ともに社会を変える一歩を踏み出そうとの気持ちも込めて、心からのお祝いの言葉をおくります。
声を上げ行動する若者
若い人たちの声と行動が、世界でも日本でも政治と社会を揺るがしています。気候危機を食い止めようと立ち上がったスウェーデンの17歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんの訴えに、世界各地で若者が呼応し、日本でも多くの若者が街頭に出ました。性暴力を許さない#MeTooやフラワーデモが広がり、ジェンダー平等を求めるうねりが起きています。もう黙っていられないと声を上げた一人ひとりの思いがつながり、政治や社会のあり方を問い直し、変えてゆく力を発揮しています。
勉学や仕事でも、何とかしたいという若者の思いがあふれています。大学や専門学校の学費は異常なほど高額で、バイトに追われ学業が脅かされる学生が少なくありません。安倍晋三政権は、消費税増税とひきかえに「高等教育無償化」を打ち出しましたが、実際に支援対象になる学生は15%です。国立大学では授業料減免の枠は縮減されました。学費値上げをする大学も相次いでいます。負担増ばかり強いる政治に、本当の無償化を求める学生の自主的な運動が起こりつつあります。
「ブラックな働き方」根絶も急務です。若者がインターネットで告発した「ブラック企業」を日本共産党が国会で追及したことを機に、政府は400社以上の悪質な企業名を公表しました。長時間労働や非正規雇用で若者を使い捨てる一方、大企業・富裕層を優遇する政治をただすことが必要です。
切実さを増す暮らし向上などの願いを実現しようとすれば、それを妨げている「財界中心」「アメリカいいなり」政治のゆがみにぶつかります。さらに資本主義の矛盾の深まりにも突き当たります。
日本共産党はゆきづまった社会を、国民多数の力で大本から変えることを展望しています。激動する世界で、平和・民主主義、人権を求める人民のたたかいに連帯するとともに、どんな大国の横暴にも立ち向かっています。
アメリカによるイラン司令官の殺害で、中東では軍事的緊張が高まっています。安倍政権はアメリカに言われるままに自衛隊を派兵し、若い自衛官の命を危険にさらそうとしています。直ちに派兵を中止し、外交的な解決をはかるため、平和を願う世界の人たちと連帯していくことが重要です。
政治は国民のためにある
若者の暮らしや平和への思いは、政治を変えることで将来への希望が見えてきます。政治は、国民のためのものです。権力を私物化してウソを重ねる安倍政権には、もう任せられません。
市民と野党の共同を広げれば、必ず政治を変えられます。昨年末、受験生に苦難を強いる「大学入試改革」に高校生らが声を上げ、野党も共同して安倍政権に中止・撤回を迫り、延期・見直しに追いこみました。切実な要求を掲げて力を合わせ、野党連合政権を実現しましょう。そして、希望ある未来への扉を開きましょう。