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2019年12月15日(日)

COP25inマドリード 最終日

「高い野心連合」 参加国閣僚ら危機感示す

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(写真)会見す「高い野心連合」の大臣ら=13日、マドリード(小梶花恵撮影)

 【マドリード=小梶花恵】温室効果ガス削減の野心的な目標を目指す「高い野心連合」の参加国の閣僚らが13日、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)会場で会見を開き、温室効果ガス削減の野心を引き上げることなく終わることに危機感を示しました。

 高い野心連合でリーダーシップを取るマーシャル諸島のティナ・ステギ大統領使節は同連合の総意として「現在の議案は不十分で、来年の野心強化が明確にならないままだ」と指摘。損失と被害への補償が決まることに期待を示しました。

 コスタリカのカルロス・マヌエル・ロドリゲス環境エネルギー相は「最終日に合意できない危機にある。コスタリカにとって受け入れられない内容が盛り込まれている」と述べました。理由としてパリ協定前の枠組み「京都議定書」の下での過去の温室効果ガス削減分をパリ協定開始後も成果として持ち込もうとするなど、ルールに抜け穴ができることを懸念。合意の障害となっている国として、オーストラリア、ブラジル、アメリカを名指ししました。

 ベリーズとブータンの大臣はすでに被害を受けていると、途上国にとっての切実さを強調し、欧州委員会のフランツ・ティメルマン副委員長は「環境を危険にさらすような妥協はできない」と強調しました。


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