しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年12月8日(日)

「地球が火事!火を消そう」

気候マーチ 全米各地で

若者ら危機感、デモ280カ所超

 【ワシントン=池田晋】スペインで国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開催される中、野心的な地球温暖化対策を求めて6日、全米各地で再び「グローバル気候マーチ」が取り組まれました。主催者の発表によると、米国の少なくとも280カ所でさまざまなデモが取り組まれました。


写真

(写真)温暖化対策や、化石燃料業界からの投資撤退を求めて行進するデモ参加者=6日、ワシントン(池田晋撮影)

 首都ワシントンの中心部では同日、環境運動団体の連合体が、気候正義と移民の人権擁護を訴える集会とデモ行進を実施。アカデミー主演女優賞を受賞したこともあるジェーン・フォンダさんらも加わり、数百人規模になりました。

 参加者らは、「地球が火事だ! アマゾンが火事だ! 火を消そう」などとコールしながら行進しました。化石燃料業界に多額の出資をする資産運用会社ブラックロックのビルを取り囲んで抗議。近辺の交差点にも「気候非常事態」と書かれた黄色いテープを張りめぐらして、温暖化対策の緊急性を訴えました。

 メリッサ・ホラーさん(26)は行動について、「非常事態なのに、『普段通りの生活なんてありえない』ということを示すため」と強調。「行き過ぎという人もいるが、化石燃料を永続化させているこうした企業のほうが、度が過ぎている」と話しました。

 高校を休んで参加したモリー・ローレンスさん(15)は、「私たちの未来なのに、議会もトランプ大統領も何もしない。その時にはもう生きていないからだ」と危機感を募らせます。自分の好きなファッション業界さえ多量の二酸化炭素を排出していることを知り、「今の社会が持続的とは思えなくなった」と語りました。


pageup