2019年12月5日(木)
住民抜き推進するな
武田氏 中部横断道事業に
日本共産党の武田良介議員は3日の参院国土交通委員会で、中部横断自動車道事業について「住民の理解や納得抜きに強引に進めることは許されない」と追及しました。
武田氏は、同事業の長坂(山梨県北杜市)―八千穂(長野県佐久穂町)間について、環境破壊などの懸念とともに、説明責任を果たさず強引に事業を進める国のやり方に住民から不信の声が噴出していると紹介しました。
国交省の文書管理規則で意思決定に至る経過等の文書作成が義務付けられていますが、「中部横断自動車道八ケ岳南麓新ルート沿線住民の会」が、決定に至る経過の文書の開示を求めたさい「文書が存在しない」との理由で不開示となった事実を指摘。「必要な文書を残していないのか」とただしました。
国交省の池田豊人道路局長は、規則にのっとって文書を作成していると言いながら、指摘された「文書は存在しない」としどろもどろの答弁。武田氏は「理解できない。委員会に資料の提出を」と強く求めました。
赤羽一嘉国交相は「地元の理解を得ることが重要」としながら「一定のプロセスを踏んでいる」と強弁。武田氏は長野県南牧村長選の出口調査で見直しや反対の意見が半数近くを占めたと述べ、強引な推進は許されないと訴えました。