2019年12月4日(水)
カジノ 社会損失示せ
清水氏「地方創生に反する」
衆院地創特
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日本共産党の清水忠史議員は3日の衆院地方創生特別委員会で、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)と地方創生の関係をただしました。
清水氏は、北村誠吾地方創生担当相の地元である長崎県のIR誘致計画をめぐり、地元紙の世論調査では反対が多数であることを示し「観光振興と住民生活の調和が重要ではないか」と質問。北村担当相は「合意形成が必要である」と答弁し、清水氏は「長崎では地元の合意がないことは明白だ」とのべました。
清水氏は、韓国ではカジノが社会にもたらした「利益」が年間約2兆円なのに対し、賭博中毒患者が生まれることによる社会的・経済的「費用」が年間7兆円を超えるという試算を紹介し、「(誘致自治体は)経済効果を詳細に試算しているが、マイナスの社会的・経済的効果についても試算し、地元議会や住民に示すべきだ」と求めました。
観光庁の祓川直也審議官は「(誘致自治体が申請する)区域整備計画ではカジノの有害な影響についても、対策やそれに要する費用を審査する」と答えました。
清水氏は「依存症をゼロにすることはできない。そのことによる経済的・社会的コストを試算しないのは不誠実だ」と指摘。「カジノは地方創生に反する」とのべました。