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2019年12月4日(水)

日本ベトナム両共産党 第9回理論交流会談を開催

「世界と地域の情勢 可能性と課題」をテーマに

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(写真)理論交流するグエン・スアン・タン中央理論評議会議長(右手前から7人目)を団長とするベトナム共産党代表団と不破哲三社会科学研究所長(左手前から6人目)を団長とする日本共産党代表団=3日、党本部

 不破哲三社会科学研究所所長を団長とする日本共産党代表団と、グエン・スアン・タン中央委員会書記・中央理論評議会議長を団長とするベトナム共産党代表団の第9回理論交流会談が3日終日、党本部で行われました。

 今回の理論会談のテーマは「世界と地域の情勢 可能性と課題」です。

 不破氏は冒頭のあいさつで、両党の初の本格的な出会いが半世紀余り前の1966年2月、米国のベトナム侵略戦争さなかのハノイでのホー・チ・ミン主席らとの会談だったと回想。ベトナムを支援する国際的統一戦線の問題などで一致し、前線の町も訪れ交流したと述べ、「両党の関係は、あの苦難の時期に築かれた本当に同志的なもの」と強調しました。

 タン氏は、両党の歴史に触れた不破氏の歓迎の言葉に感謝を表明。抗米救国戦争時代の連帯が両党関係の発展の確固とした土台だと述べるとともに、両党で続けてきた理論交流が効果的な活動であり、今回も有意義な意見交換をして成功させたいと話しました。

 不破氏は日本側報告として、来年1月の日本共産党の第28回党大会でおこなう党綱領の一部改定について、世界情勢の諸規定の発展について発言。「社会主義をめざす国」の規定の変更、世界の「構造変化」、世界資本主義の危機、発達した資本主義の国での革命運動の意義と責任などについて説明しました。

 タン氏は、「今後5年、10年間の地域と世界の情勢、ベトナムのチャンスと試練」と題して報告。急速に変化する世界と地域の情勢の中で、市場経済を通じて社会主義をめざすなどドイモイ(刷新)政策による国づくりの現状、自主独立を守り国際統合と両立させる取り組みなどを述べました。

 両団長は、今回の会談が成功裏に行われたことを確認しあいました。

 ベトナム共産党代表団は2日朝、成田空港に到着。山口富男幹部会委員・社会科学研究所副所長、面川誠国際委員会委員が出迎えました。


日本・ベトナム理論交流会談の参加者

 3日に始まった日本共産党とベトナム共産党の理論交流会談の参加者は、次の通りです。

 【ベトナム側代表団】

 グエン・スアン・タン 中央委員会書記、中央理論評議会議長、ホー・チ・ミン国家政治学院院長(団長)

 グエン・クアン・トゥアン 理論評議会副議長

 グエン・マイン・クオン 対外委員会副委員長

 ブイ・バン・タック 中央委員会副官房長

 グエン・テー・チン 理論評議会委員、資源環境省・研究所所長

 グエン・マイン・フン 団長秘書、ホー・チ・ミン国家政治学院局長

 グエン・チュオン・ソン 外務省北東アジア局副局長

 ブ・ティエン・ハン 対外委員会中国・北東アジア局副局長

 ファン・チョン・ハオ 理論評議会科学書記

 ズオン・バン・ビン 対外委員会儀典室副室長

 グエン・ディン・チュン 団長警護

 ゴ・トゥ・タオ 対外委員会中国・北東アジア局専門員 

 ブー・ホン・ナム 駐日ベトナム大使

 ブー・ハイ・ディエップ 1等書記官

 【日本側代表団】

 不破哲三(団長) 社会科学研究所所長

 緒方靖夫 副委員長、国際委員会責任者

 田中悠 書記局次長

 山口富男 社会科学研究所副所長

 田川実 国際委員会事務局長

 坂井希 政策委員会事務局次長

 谷本諭 経済・社会保障政策委員会副責任者

 村主明子 学習・教育局次長

 面川誠 国際委員会委員

 井上歩 国際局員(「しんぶん赤旗」ハノイ支局長)


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