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2019年12月3日(火)

日本の司法が変質

藤野氏 外弁法改定案に反対

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(写真)質問する藤野保史議員=11月29日、衆院法務委

 日本の司法を変質させる外国法事務弁護士法(外弁法)の改定案が11月29日、衆院法務委員会で賛成多数で可決されました。反対討論で日本共産党の藤野保史議員は「日本弁護士の自立を脅かし、弁護士法の理念に影響を及ぼすものだ」と批判しました。

 同法は、外国法事務弁護士の職務経験要件などを規定。改定で職務経験要件の緩和や、日本弁護士と外国法事務弁護士による共同法人制度の導入などを図りますが、外国法事務弁護士が日本弁護士を指揮監督して、日本法に関する法律事務を扱う恐れがあります。

 採決に先立つ質疑で藤野氏は「2003年の改定で共同法人を導入しなかったのは、外国法事務弁護士が権限外の業務を行う懸念を払しょくできなかったからだ」と強調。共同法人導入と職務経験要件緩和で、海外大手法律事務所の職務経験の浅い外国法事務弁護士の日本への大量参入が容易になるなどの懸念が「桁違いに増加する」との日本弁理士会の警告を示しました。

 さらに、米国や欧州から職務経験要件の廃止などが迫られており、「外圧による法改定で、立法事実がない」と指摘。森雅子法相は「規制緩和の観点のみで制度見直しを図ってきたものではない」と強弁しました。


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