2019年12月3日(火)
COP25inマドリード
気候変動「行動の時」
開会セッション 議長、各国に呼びかけ
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【マドリード=遠藤誠二】国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が2日、スペインの首都マドリードで開幕しました。197カ国・地域、国際機関、市民社会代表ら約2万5000人が参加し、13日まで議論を続けます。
COP25では、地球温暖化防止対策の国際的枠組み「パリ協定」の運用ルールで未解決の温室効果ガス削減量の国際取引の仕組みで合意に至るかどうかが注目されます。また、産業革命前と比較して世界の平均気温上昇を2度より十分低く抑え、できれば1・5度に抑えるパリ協定の目標達成にむけ、各国がより意欲的な削減目標を提示するかも注視されます。
2日午前の開会セッションで議長に選出されたシュミット・チリ環境相は「私たちは気候変動という最も困難な課題に直面している。今は、スローガンではなく行動をとる時だ」と指摘。パリ協定に基づく各国の目標設定を見直す2020年にむけ、より野心的な数値を掲げることを参加国に求めました。
COP25は当初、ブラジルで開会の予定でしたが、気候変動対策に後ろ向きなボルソナロ大統領の誕生で、同国は開催を辞退。チリの開催が決まりましたが同国の治安悪化にともない、最終的にマドリードでの開催となりました。